ひたすら映画を観まくるブログ

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ブルース・ウィリス主演『ハドソンホーク』感想

ハドソンホーク

この「毎日映画を見る日記」を始めてそろそろ半年になるが、「どうやって見てるんですか?」という質問が何度かあった。どうやってと言われても、毎日映画館へ行っているわけではない。普通にビデオやDVD、テレビのロードショーだってあるしそんなに特別な事とは思っていなかったのだが、世間一般の認識はそうではないらしい。

僕は大学時代に映画関係のサークルに所属し、自分の部屋では音楽の代わりに映画のビデオをかけっぱなしにしていたので、既に日常生活の一部と化しているのかもしれない。なんせ大学の先輩の中には「年間300本以上劇場で観た」と豪語するツワモノがいたりして、僕なんかまだまだ足元にも及ばないと思っていたのだから。アニメ監督の押井守に至っては年間に1000本以上観ていたそうで、どうやったらそんな事が可能なのかいまだに信じられない。

僕の現在のペースはせいぜい月に3〜4本を劇場で観る程度で、映画ファンとしては決して多いとは思えないが、世間的にはどうなのだろうか?ちょっと気になったので、アンケートを採らせていただきたいと思います。左のサイドバーに映画館へ行く回数を「多い、普通、少ない」と大雑把に分けているので、「大体こんなもんかな〜」と思う選択肢にチェックを入れて「VOTE」ボタンを押して下さい。もちろん強制ではないし、商品も出ません(笑)。まあ、今後の参考(?)にしたいと思いますので、よろしくお願いします(現在は終了しています)。



■あらすじ『10年ぶりに出所した盗みのプロ:ハドソン・ホークブルース・ウィリス)は、世界征服を企む悪の組織から「バチカンに潜入してダビンチの秘宝を盗み出せ!」と強要される。だがなんとそれは錬金術マシーンを起動させるクリスタルだった!』なんのこっちゃ!?



ブルース・ウィルスが10年間温め続けた念願の企画という触れ込みだったが、蓋を開けてみるとまさかの大惨敗。あまりのくだらなさに、あきれ返った批評家や一般の観客から天井知らずのブーイングを喰らい、ゴールデン・ラズベリー賞を総ナメにしたという衝撃の問題作だ。

なるほど、今観ても笑うに笑えないベタなギャグが満載だし、いくらなんでも強引過ぎる展開の数々には失笑せざるを得ない。まさに非の打ち所の無い、完璧なダメ映画である。それどころかダメさ加減が桁外れ過ぎて、逆に娯楽の域にまで達しているという、違う意味で凄い映画なのだ。

特筆すべきは、登場人物たちの想像を絶するぶち壊れ具合だろう。ハドソン・ホークは呑気に歌って踊りながら盗みを働き、敵のボスはテーブルに飛び乗って「世界征服だ!」と狂ったように叫び続け、ヒロインのアンディ・マクダウェルに至っては、麻薬を打たれて「イヒヒヒヒ!」と奇声を発する放送コードギリギリの、女優生命に赤信号がともる様な捨身の演技をぶちかます。出演者の素晴らしい熱演ぶりが、内容のアホらしさをさらに強調しているという、ある意味気の毒な映画であると言えるかもしれない。まさに怪作!

ハドソン・ホーク コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007-02-02)

意外なことに、カスタマーレビューを見ると結構ほめている人もいるようだ。どこがそんなに気に入ったのだろう?