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『Uボート』映画感想

Uボート

本日、なぜか夜中に映画『ローレライ』の特番をやっていた(再放送か?)。フジテレビのアナウンサーが出演者や監督に次々とインタビューして、撮影の裏側もバッチリ見せるという見事なメイキングだ。

しかもめったにTVに出ない庵野秀明までインタビューに答えているではないか!樋口監督とのツーショットは実に貴重ではあるものの、むさ苦しい事この上ない。残念ながらヴィジュアル的にはキツイです。パウラを映してくれ!

「潜水艦映画に駄作無し」

これはかわぐちかいじの漫画『沈黙の艦隊』のヒットを契機に、ジンクスとして言われるようになった言葉だそうだ(真偽の程は個人の判断に委ねられている)。古くは『眼下の敵』から始まり、『深く静かに潜航せよ』、『潜水艦イー57降伏せず』、『レッド・オクトーバーを追え!』、『クリムゾン・タイド』、『U-571』、『ユリョン』、『K-19』など、確かに潜水艦映画には外れが少ないような気がする。というわけで本日は「潜水艦映画の傑作」と称される『Uボート』について取り上げてみたい。


■あらすじ『ナチスドイツの占領下にあるフランス、ラ・ロシェル港を一隻のUボートが出航した。彼らは連合軍の駆逐艦や航空機を避けながら敵貨物船の撃沈を果たし、ジブラルタル海峡を突破する。何度も死の淵に直面した彼らは、はたして無事に母港に帰港できるのか…?』


4万人の乗組員中、3万人が戦死したと伝えられるドイツの潜水艦Uボートの戦いをリアリティ溢れる演出で描き切った作品で、いまだに“潜水艦映画の最高傑作”との呼び名も高い。特に、見ているだけで息苦しくなるような潜水艦内部の描写は必見。“水圧によって艦内のボルトが弾け飛ぶ”という有名なシーンを、樋口監督も『ローレライ』に取り入れようとしていたが断念した。なぜなら、当時は既に強度的にも重量的にも、リベット止めより遥かに有利な電気溶接が全面的に用いられていたからである。すなわち、あのシーンは危機感を高めるための“映画的ウソ”だったのだ。残念!