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ミシェール・ヨー主演映画『皇家戦士』感想

皇家戦士

■あらすじ『主人公の山本(真田広之)は香港へ家族旅行に来た元警察官だ。だが彼は“殺人兵団”と呼ばれる犯罪集団に妻と子供を爆殺されてしまう。復讐の鬼と化した山本は、香港の女刑事(ミシェール・ヨー)と彼女に恋する航空警官(マイケル・ウォン)と共に悪に立ち向かう!』



先日見た「カンフーハッスル」は正統派クンフー映画のパロディだったが、本作は現代アクションである。なんと86年(古!)のカンフー・アクション映画だ。主演は近年「ラストサムライ」で渡辺謙と共に“はかなくも美しい”侍の生き様を見事に演じ切った真田広之である。

真田広之といえば、かつてはサニー千葉率いるジャパン・アクション・クラブで志保美悦子らと共に日本映画界を席巻したアクション・スターだ。その凄まじい活躍ぶりは日本のみならず香港映画界にも広く知れ渡り、ついに香港映画デビューとなったのだ。

その第一弾は「龍の忍者」で、“日本の忍者が香港で戦う”というかなりどうでもいい内容であった。しかし相変わらず“間違った日本観”が全編に渡って炸裂しているものの、忍者モノとしては比較的まともな出来栄えと言える。そして第二弾がこの「皇家戦士」なのだ(タイトルの意味はさっぱり分からんが)。

内容が復讐劇という事もあり、ストーリーもアクションもかなりシリアスで、敵も味方もバンバン死にまくる。銃撃戦もカンフーもひたすらハードで、後半にいくに従ってどんどん派手になってゆく。

挙句の果てには戦隊ヒーローものに出てきそうな装甲車まで登場する始末だ。敵の銃弾をものともせずに突き進むその勇姿には一瞬「おおっ!」と感激するものの、火を付けられただけであっさりと燃えてしまう驚異的なかっこ悪さに腰が砕けそうになった。

そしてクライマックスではまるで仮面ライダーのように、派手にダイナマイトが爆発しまくる危険地帯を颯爽と駆け抜けてゆくのだ!(ただし乗っているのはバイクではなく、トロッコである)。やはり真田広之にはアクションが良く似合うなあ(しかしDVDのパッケージはミシェール・ヨーの方が目立ってる)。