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映画『オーシャンズ12』感想

オーシャンズ12

竹内結子主演の「不機嫌なジーン」を見る。TVドラマなど普段ほとんど見ないのだが、彼女が出ているというだけでついつい見てしまう。う〜ん、凄い求心力だ。「自分の好きな女優が出ているからそのドラマを見る」という鑑賞方も決して間違いではないだろう(と思う)。
オーシャンズ12もまさにそんな「スターを見るための映画」である。『ジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモン等の有名スターを一堂に会して、潜入不可能な場所に保管されたお宝を盗み出す大泥棒たちの活躍を描いたクライム・アクション!』と聞けば物凄く面白そうな映画のように思えるが、実際はそうでもない。キャラクターの数が多すぎてそれぞれの個性を描き切れていないのだ(頭数を増やせばいいってもんじゃないぞ!)。誰が誰なのかゴチャゴチャし過ぎて非常に見づらい。
しかし最大の問題は話があまり面白くないという事だ。大金を掛けて凝った映像を作っているのでそれなりに見られるものの、内容はあまりにもオーソドックスで新鮮さが全く感じられない。「最悪」とまでは言わないが、「見ても見なくてもどっちでもいい映画」である。一種のイベントムービーと言えるかもしれない。唯一面白かったのは、ジュリア・ロバーツジュリア・ロバーツのフリをして美術館に潜入するシーンだ。「顔が似てる」というのがその理由なのだが、じゃあジョージ・クルーニージョージ・クルーニーに化けて潜入しろよ!(笑)
ちなみにブルース・ウィリスブルース・ウィリスの役で出演している。要するにオーシャンズ12は豪華なキャストを楽しむ為だけの映画という訳だ。他にもキャサリン・ゼタ・ジョーンズアンディ・ガルシアヴァンサン・カッセルなどが出ているのでファンの人だけ見れば良し。それにしてもジョージ・クルーニーブラッド・ピットがほぼ同い年とは知らなかった。
監督:スティーブン・ソダーバーグ