ひたすら映画を観まくるブログ

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ジョン・ウー監督作品『ウインドトーカーズ』

ウインドトーカーズ

お笑いタレント波田陽区が2月に「ギター侍のうた」というCDを発売する事になった。ところがアルバムの中に先日電撃結婚した杉田かおるの「負け犬」ネタが含まれていた為に大慌て!今更取り直しなんかしたら時間もお金も掛かってしまう!結局差し替え無しでそのまま発売するようだが、このネタは永久に封印するそうだ。とんだとばっちりである。残念ッ!
ウインドトーカーズはアクション映画の伝道師ジョン・ウーが長年温めていた企画を実現させた戦争映画である。「第二次世界大戦中のサイパンを舞台に繰り広げられる、激しい戦闘の中で芽生える友情の物語」という触れ込みだったが、残念ながら感動もリアリティもゼロに等しい。さすがにハトや二挺拳銃は出てこないが、撃たれた兵士がスローモーションで倒れるという毎度おなじみの「ジョン・ウー節」は相変わらず健在である。
しかし、「戦争」という歴史的事実を描写する際、この演出法はあまりにも相応しくないのではないだろうか。とにかく、何も障害物が無い場所を主人公が歩いているのに全く弾が当たらないなど、感情移入を妨げる不自然なシーンの連続なのだ。ストーリーもかなりいいかげんでとても感動などできる状態ではない。「こんな映画でもアメリカでは受けるのか」と思っていたがやはり世の中そんなに甘くなかったようで、1億ドルの制作費に対して興行収入はわずか4千万ドルと大惨敗だったらしい。本作はパールハーバーと並んで、「見てはいけない戦争映画」の代名詞に認定しても差し支えないだろう。