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『マトリックス』映画感想

マトリックス

マトリックス・アルティミットコレクションを購入。

出演:キアヌ・リーブスキャリー・アン・モスローレンス・フィッシュバーン
監督:アンディ&ラリー・ウォシャウスキー

マトリックスのDVDはとっくの昔に発売されており、「今更、何だ?」と思ったが内容を見てびっくり!マトリックス全3部作に加え、メイキングを収録したリビジテッドやアニマトリックスなど何だかんだでディスク10枚組み!全部で35時間を越える、まさに超ド級のコレクターズBOXなのだ!

既にマトリックスのDVDは持っていたのだが、悩んだ挙句「これはやはり買わねばなるまい!」と結局購入してしまった。しかしアルティミット・エディションとか完全版とか、頼むから出すんなら先に出してくれ!

マトリックスについては今更述べる事も無いと思うが、個人的には一作目を初めて見た時の衝撃は未だに忘れる事は出来ない。その後の映画に与えた影響の大きさを考えると「スター・ウォーズ」「ジュラシック・パーク」に匹敵するほどの革新的な映画であったと断言できる。とにかくストーリー、CG、アクションなど、どれを取ってもケタ外れに斬新だったのだ。

映画マトリックスにおける最大の功績は「誰も見たことが無いヴィジュアルを創り上げた」という事にある。「ジュラシック・パーク」以降、CGの技術力は向上し続けるもののだんだん観客の目も慣れてきて少々の事では喜ばなくなってきた。同時期に公開された「スター・ウォーズ・エピソード1」はまさにCG技術の頂点を極めたような映画だったが、そこにはもはや驚きも感動も無く「ふ〜ん、凄いね」といった虚無感が漂うのみであった。そんな「CG倦怠期」に突如登場したのがマトリックスだったのだ!

カンフーと最新SFXの融合、ジョン・ウーを彷彿とさせる凄絶な銃撃戦、攻殻機動隊をパクったヴィジュアル・イメージ、静止した時間の中を自由自在に動きまくる独創的なカメラワーク、フィリップ・K・ディックウィリアム・ギブソンの影響を受けまくったサイバー・パンクなストーリーなど、ありとあらゆる面白アイデアを節操無くぶち込みCGで増幅させた結果、とてつもない映画が誕生したのである(よくストーリーが繋がったもんだ)。

後にチャーリーズ・エンジェルなど数々の模倣映画が作られた事からも、いかに業界に与えた影響が大きかったかがうかがえる。とにかく何もかもがケタ外れにかっこよかったのだ。まさにセンス・オブ・ワンダーの名に相応しい傑作である!