出演:アントニオ・バンデラス、ジョニー・デップ、サルマ・ハエック、ミッキー・ローク、ウィレム・デフォー、監督:ロバート・ロドリゲス
本作は、メキシコを舞台に繰り広げられる、男同士の壮絶な銃撃戦を描いた傑作「デスペラード」の続編である。初めてデスペラードを見た時、ジョン・ウーのパクリ…もとい影響を受けたと思われる凄まじいガン・アクションに腰が抜けるほど驚いたものだ。
しかしそんな前作と比べると、どうしてもこの映画は見劣りしてしまうのである。メキシコ政府、クーデター、警察、FBI、CIA、とストーリーやキャラクター共にフロシキを広げすぎて収拾がつかなくなっている事が大きな原因だろう。はっきり言って話が良く分からん!
またキャラクターに関しては、主人公バンデラスの影が薄い、というよりジョニー・デップに完全に喰われている感じだ。おいしいところを全てジョニデに持っていかれているのはやはり問題があり過ぎる。
そして本作における最大の欠点はアクションである。単体で見れば決してレベルが低いわけではないのだけれど、前作の「バカバカしいほど凄まじいアクション」と比較するとどうしてもテンションが下がっていると言わざるを得ない。
お約束だったギターケースのギミックも「これで終わり?」と言うぐらいあっけないもので拍子抜けだ。ストーリーやキャラクターだけ無闇にパワーアップしてみても意味無いぞ!