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ジム・キャリー主演『ブルース・オールマイティ』映画感想

ブルース・オールマイティ

■あらすじ『テレビ・リポーターのブルースは最近何をやっても不運続きで、ついに会社までクビになってしまう。ところがある日突然神様が現れ、彼は「全知全能の力」を与えられてしまったのだ。「神」になったブルースは果たしてどんな行動をとるのか!?』



本作は「コメディ映画」としては、ハリウッド史上最高のヒットを記録したらしい。ジム・キャリーお得意の「顔面芸」は今回控えめだが、相変わらずのオーバーアクトで楽しませてくれる。お話は「ヒューマン・ラブコメディ」である。

前半はジムの激しい演技で笑わせ、中盤はヒューマンドラマ、そして後半はラブストーリーで泣かせるという構成だ。ある程度先が読める話だが、よく出来ていると思う。しかし全体的にこじんまりとまとまり過ぎている気がする。

もしも本当に「全知全能の神の力」を得たらどうするか?誰でも一度は考えた事があるだろう。だがこの主人公は発想が貧困というか、せっかくの「神の力」を出世の為や、彼女の気を引く為に使ったりするのだ。自分の為に使うにしても、もっとスケールのでかい事は考え付かなかったのだろうか(まあ、個人の自由だけど)。

普通こういうお話では主人公がやりたい放題やった挙句、最後にしっぺ返しを喰らう、というパターンが多い。この映画も基本はパターンに乗っ取っているのだが、「やりたい放題」の部分が弱いのでクライマックスのカタルシスが今ひとつである。せっかく「何でも出来る」最強のアイテムを手に入れたのだから、もっと「とんでもない」発想で物語を展開させて欲しかった。

それにしても神様役のモーガン・フリーマンの存在感はやはり凄い!大して出番は多くないのだが、そこにいるだけで物凄い説得力を感じるのはさすがとしか言いようがない。


主演:ジム・キャリー
共演:モーガン・フリーマンジェニファー・アニストン