ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

リース・ウィザースプーン主演『キューティ・ブロンド』感想

キューティ・ブロンド

キューティ・ブロンド』を鑑賞(主演:リース・ウィザースプーン、共演:ルーク・ウィルソンセルマ・ブレア、ヴィクター・ガーバー、アリ・ラーター)。

リース・ウィザースプーンの映画は今回初めて見たが、噂に違わぬ見事な「しゃくれ顔」である。さしずめハリウッドの濱田マリといったところか(笑)。

■あらすじ「金持ちお嬢様の主人公がブロンド・ヘアーを理由に恋人に振られ、ショックで落ち込むもののすぐに気を取り直し、彼を追ってハーバード大学法学部を目指し見事合格!その後彼女は…」


一言で言えば「明るく、軽く、前向き」な映画だ。最大の見所はリース・ウィザースプーン演じる主人公の「底抜けに楽天的な」キャラクターであろう。典型的な「キャラクターが物語を引っ張っていく」タイプの映画だ。

目立つブロンド・ヘアーと「どピンク」の派手な衣装に身を包んだ彼女の、どこかとぼけた言動に周りの人たちは最初はバカにしていたが、やがて彼女のペースにはまってゆく。とにかく「恐ろしいほどのポジティブシンキング」なのである。

どうやら彼女の思考には「あきらめる」という文字はインプットされてないらしい。この映画がヒットした理由は、まさにここにあると思う。「頑張ればなんとかなる!」という単純だが前向きなメッセージが、多くの観客の共感を呼んだのだ。

ただ、いくらなんでも都合が良すぎる、という気がしないでもない。ハーバード大学の法学部に一発で合格したり、学生なのに法廷で弁護したりというようにこの映画にはリアリティが全く無いのだ。主人公のやる事は何もかも全てがうまくいってしまうのだが、それってどうなの?

「しょせんラブコメ」と言ってしまえばそれまでだが、メグ・ライアンなどの映画とは明らかに質が異なる。かなりコメディの要素が強く、むしろ「ファンタジー」に近いぐらいだ。

好き嫌いはあると思うが、せめて後半の法廷シーンぐらいはもう少し「現実味」があってもよかったのではないかと思う(犯人があんなにあっさり自供するかあ?)。

もう一つ、セルマ・ブレアやヴィクター・ガーバーなど何気にキャストが豪華な点もポイントである。まあ、見終わった後「明るい気分」になれる事は間違いないので、ストレスがたまっている人には(特に女性には)おすすめかな?