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ドルフ・ラングレン主演『ダークエンジェル』映画感想

ダークエンジェル

『ダークエンジェル』のDVDを購入。と言ってもジェームズ・キャメロンが製作した「かわいいお姉ちゃん(ジェシカ・アルバ)」が活躍する同名のTVシリーズとは全く何の関係もない(検索ではそっちばっかりヒットするけどw)。

”人間核弾頭(懐かしいなあ)”ドルフ・ラングレン主演のSFアクションである。しかし大抵の人はこんな映画があったことすら知らないだろう。なにしろ「ドルフ・ラングレン」の映画だ。否が応でもB級の香りが漂ってくる(笑)。

ストーリーは、ヒューストン市警のケイン刑事(ラングレン)はある事件を捜査中にエイリアンと遭遇、FBI捜査官とコンビを組んで戦いを挑む!という内容だ。一見すると『ヒドゥン』と似ているような気もするが、決定的な違いは「あまり面白くない」という事だ(笑)。『ヒドゥン』のように次々と意外な展開が起こるわけでもなく、ストーリーにも起伏が無い。

では、この映画の見所は何か?それはズバリ「銃撃」と「爆破」である。敵のエイリアンが持っている武器は「銃」で、宇宙人の銃だから当然地球の銃とは仕組みも形も全く異なるハズなのだが、どこからどう見ても地球の銃にしか見えない。ちょっと銃に詳しい人なら一目でそれがキャリコだと分かるだろう(キャリコ自体は映画で見かける事があまりないので、珍しい銃には違いないが)。

しかしその破壊力たるや尋常ではない。「ズドドドドド!!!!!!」と物凄い轟音を響かせ、銃口からは1メートルはあろうかという凄まじい迫力のマズルフラッシュが噴出するのだ(初めて見た時は火炎放射器かと思った)。そして狙われた物体は車であろうとビルであろうと、跡形も無く吹き飛ばされるのである!

しかも何が爆発したのか良く分からないほどの、とてつもない規模の大爆発にビックリ仰天。てっきりレーザーガンか何かだろうと思いきや、よく見ると薬莢を排出しているのでますます地球の銃と大差無いという事実が判明した。

そんなわけで、とにかく宇宙人が銃を撃てばドッカンドッカンと盛大な「大爆発大会」が始まるので爆発マニアの人は必見だ。世の中にアクション映画は数あれど、いまだかつてこれほど派手な銃撃・爆破シーンは見たことが無い。

もちろん戦争映画などにおける爆破シーンでは、これ以上の大爆発はいくらでも存在するが、”たった一丁の銃”による爆破の規模としては、おそらく史上最大、空前絶後であると思われる。映画制作費の大半は火薬を買い占める為に使われたのではないか?と思わずにはいられないほどの勢いだ。

ちなみに宇宙人のキャラクターも結構個性的で面白い。腕に装着している装置からはCD(の様に見える円形のカッター)を飛ばして次々と人間を殺害する。ヤツの目的は人間の脳から発生する「エンドルフィン」という物質を抽出して麻薬を作る事で、要するに麻薬バイヤーなのである。”刑事VS宇宙の麻薬密売人”という、スケールがでかいのかショボイのか良く分からない微妙さが、いまいちヒットしなかった原因かもしれない。