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ケビン・ベーコン/シャーリーズ・セロン 映画『コール』ネタバレ感想

コール

※ネタバレがあります!

映画『コール』は誘拐犯罪サスペンスものである。見る前は「綿密な計画による完全犯罪」とか「手に汗握る頭脳戦」とか「息詰まる心理サスペンス」などを期待していたのだが、そんなものは影も形も無かった。

とにかく犯人たちの行動が、完全犯罪と呼ぶには程遠い間抜けぶりなのにはあきれ返るばかりだ。「今まで4件誘拐してきて失敗した事は一度も無い!」と自信満々に言い放つものの、そんな片鱗は全く見えない。

「誘拐した子供が喘息持ち」という事実を知って慌てふためき、初っ端から計画に狂いが生じるという段取りの悪さ。しかも後半で今回の誘拐が実は怨恨によるものだ、という事実が判明していきなり4件の誘拐の必然性があやふやになってしまうのだ。

えっ、誘拐のプロじゃなかったの!?

キャラクターの方にも問題が山積みとなっており、メガネをかけた太った男は子供好きのイイ人で、どう見ても犯罪者には向いてない。コートニー・ラヴも後半は医者のいう事に素直に応じる協力的な人になってしまっている。

そしてケビン・ベーコンは相変わらず脱ぎまくっている。なんかどの映画を見ても「脱いでる」という印象しかないのだが、そんなに脱ぎたいのか?挙句の果てには、医者がセスナを操縦して、自分の子供が乗っているにも関わらず道路を走る車に突っ込むという傍若無人ぶりを見せ付ける。

娘を助けたいのか、殺したいのか、どっちだ!?

この映画の最大の見所はズバリ、シャーリーズ・セロンのお色気シーンだろう。ケビン・ベーコンに負けじとばかりにエロシーンを盛り上げる、その天晴れな女優魂には頭が下がる思いだ。

なんだか無駄にエロシーンが長いんだけど、サービスのつもりなのだろうか?そしてもう一つの見所は”ハリウッドの安達祐実”ことダコタ・ファニングの名演技である。大人顔負けの凄まじい演技力にはもはや脱帽するしかない。お見事!

出演:ケビン・ベーコンシャーリーズ・セロンダコタ・ファニングスチュアート・タウンゼントコートニー・ラヴ

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アートポート (2004-05-21)