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映画『アレックス』ネタバレ感想/解説

アレックス
映画『アレックス』より
■あらすじ『パーティの帰りに暴行を受けたアレックス(モニカ・ベルッチ)。身も心もスタズタにされた彼女の復しゅうのために、恋人マルキュス(ヴァンサン・カッセル)は犯人を探し出そうと躍起になるが、事件は衝撃の結末を迎えることに…!エンドクレジットから物語が始まる、前代未聞の逆再生ムービー!』



一言で言えばこれは「とんでもない映画」である。まず、冒頭からいきなりエンディングテロップが流れ、見ているとだんだんそのテロップが傾いてくる。そして映画が始まると常にカメラが上下左右に動きまくり、見づらい事この上なし。

しかもカットを全く割らない「ワンカット長回し」なのだ(実際にはカメラのブレを利用した「擬似ワンカット」も含まれているらしい)。ブレるだけならまだいいのだが、縦回転、横回転とカメラをグルグル回すもんだから、目が回ってしかたがない。劇場でこれを見たら確実に酔うだろう。

さらに、ストーリー自体が物語のラストシーンから始まる「逆再生方式」となっている(最初に結末を見せておいて、どんどん過去へと遡っていく)。『メメント』にも少し似ているが、予備知識が無かったら全くストーリーを理解できないのではないだろうか。

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「逆再生ムービー」といえばこちらも必見の面白さ!

とにかくこの映画は見た人を不快にさせる、イヤがらせのような要素が満載である。暗く救いようの無いストーリー、時間軸を逆にした分かりにくい構成、三半規管をマヒさせるようなカメラアングル、そして暴力、レイプ、同性愛、ドラッグetc…。途中で席を立つ人が続出したとしてもしかたがないと思える酷い内容だ。

個人的には「そこまでやるか!?」という監督のこだわりが見えたので、それだけは良かったと思うが、映画として面白いかどうかはかなり微妙。うっかり友人や家族に勧めたりしたら正気を疑われそうな気がして、迂闊にオススメできない。

また、普通に見ていたら気付かないだろうが、この映画はあらゆるシーンをCGで加工しているのだ。カメラのブレも一見自然に見えるが、後からCGで付け加えられたものらしい。男が消火器で顔面を何度も殴られるシーンが出てくるんだけど、あの消火器もCGだ(ホントに痛そう)。殴られている男も実は人形で、「血」や「動き」を加えて本物らしく見せているとのこと。

そして、地下道のレイプシーンで男がモニカの顔面を蹴るシーンは、CG処理でスピードを調節して本当に蹴っているように見せている。リアリティを増すためにCGを上手く活用している点が興味深い。しかしこの映画にはそんなものとは比較にならないぐらい、とんでもないCGの活用ポイントが存在するのだ。

ズバリそれはチ○コである(下品ですいません)。とにかくこの監督の「チ○コに対するこだわり方」は尋常ではない。まるで何かに取り付かれたかのように、いたるところでチ○コを見せまくりの出しまくり状態なのだ。

それは主演俳優といえども例外ではなく、ヴァンサン・カッセルでさえも「これでもくらえ!」と言わんばかりに豪快に自らのチ○コをさらしまくっている(はっきり言って嬉しくもなんともない)。

てっきり深いテーマを孕んだサスペンス映画かと思いきや、とんだチ○コ映画である。劇場の大画面でこれらのチ○コを目撃した人はさぞかし面食らった事であろう。しかし本当に驚いたのは、レイプ犯が股間からチ○コをブラブラさせているシーンだ。

なんと、このチ○コがCGで作られたものだったのである!世界広しといえども、CGでチ○コを作った映画監督はこの人だけではないだろうか?ジェームズ・キャメロンでもこんなCGの利用法は思い付かないし、思い付いたとしても実行しないだろう。

どうやらこのシーン、最初は普通に撮影していたらしい。ところが「チ○コが良く見えなかった」との理由で不満を感じた監督が、後からわざわざCG製のチ○コを追加したのだそうだ。

いったいなぜそこまでチ○コにこだわるのかさっぱり分からないが実に恐るべき執着心であり、「チ○コのためなら、いかなる労力も惜しまない」という不退転の決意すら感じる。ある意味、実に天晴れな心意気だと言えなくもない。

それにしてもCGの開発担当者もまさか、自分の作ったプログラムがこんな使われ方をするなんて夢にも思わなかっただろう。『スター・ウォーズ』のような映画を目指してCGの勉強を積み重ねてきたのに、完成したのはまさかのチ○コ。「俺の開発したCGでこんなモノを…」と情けなさのあまり号泣したに違いない。

まさしく”史上最強のチ○コ映画”と呼ぶに相応しい怪作だ。一体何が監督をここまでチ○コに執着させたのかは知る由もないが、完全に最新テクノロジーの無駄遣いである。


主演:ヴァンサン・カッセルモニカ・ベルッチ 監督:ギャスパー・ノエ


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