ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

「え?ハリー・ポッター観たことないの?」って責めるのやめて


昨日、金曜ロードSHOW!で『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が放送されました。さらに来週も再来週も、なんと4週連続でハリー・ポッターが放送されるそうです。「なぜこの時期に?」と思ったら、新シリーズの『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』が公開されるからなんですね(11月23日の公開予定日までかなり間がありますが)。まあ、ファンの人にとっては毎週ハリー・ポッターが観られるわけで、非常にラッキーなんでしょう。

ところで皆さん、ハリー・ポッター』シリーズって全部観てます?いや、もちろん観ている人がいれば観てない人もいるはずだし、普段映画を観ない人は、どんなに世間で話題になっても観ないでしょうから、普通なら「観てなくてもべつにいいじゃん」で済む話だと思うんですよね。

ただ、僕みたいに普段から映画についてあれこれ発言したり、「1年で365本映画観てます」的なブログを運営している人間にとっては、「有名な映画ぐらいは観ていて当然」というか、むしろ「観てない映画があったら恥ずかしい」みたいな気持ちがあるわけですよ。

そして、映画ファンに対する世間のイメージも「当然観てるよな?」っていう、完全に”観ていることが前提”のテンションで来るから辛い。うっかり「観てません」などと言おうものなら、「ウソでしょ!?どうして観ないの!?」「この世にそんな人がいたなんて…」「観ない理由を教えて!」「まさか監督に身内を殺されたのか?」など、犯罪者を責め立てるかのような凄まじい勢いで追及されるわけです。

こういう風潮は、『ハリー・ポッター』だけに限りません。『アナと雪の女王』とか『スター・ウォーズ』とか『タイタニック』とか、有名な映画であればあるほど、そして”映画ファン”を自称している人ほど、「え?あの名作を観たことないの?」と言われるのが怖くて仕方がないんですよ。映画ファンである自分を全否定されそうで…

(画像は「木根さんの1人でキネマ」より)

正直、これは非常にキツい。しかし、そんな状況の中で敢えて白状しますとですね、
実は僕……、ハリー・ポッター』シリーズを観てません(T_T)

正確に言うと、1作目の『賢者の石』は劇場で観たんですが、どうも今ひとつ乗り切れなくて、途中で寝てしまいまして。2作目の『秘密の部屋』はDVDを借りて観ていたら、これまた途中で脱落。3作目の『アズカバンの囚人』は、もはや観る気も無かったんですけど、たまたまテレビでやってた時にチラ観して、でも結局最後まで持たずにチャンネルを変えました。

で、4作目の『炎のゴブレット』の時、「このままじゃダメだ!逃げちゃダメだ!」と自らを奮い立たせ(?)、再度劇場での観賞にチャレンジ。見事に最後まで完走しました(威張って言うことじゃないですがw)。しかしながら、次の『不死鳥の騎士団』と『謎のプリンス』では再び挫折。

別に「面白くない」ってわけじゃないんですよ。ただ、どうもあの世界観が苦手というか入り込めないというか…。そんなわけで、『ハリー・ポッター』シリーズに関しては、ちゃんと観たのは4作目のみで、しかも完結編となる『死の秘宝』に至っては、いまだに一度も観ていないという状況なのです、トホホ。

まあ、「映画好きでも観てない映画の一つや二つはあるよ!」って話なんですけど、僕としては、普段から”映画好き”を公言している都合上、例えば何らかのイベント(合コンとも言う)に参加した際などに「私、『ハリー・ポッター』シリーズが大好きなんですよ〜」的な会話を振られたりしたら非常に困るわけですよ。

「観てません」とも言い難いので、とりあえずエマ・ワトソンの話かなんかで適当にその場をごまかしたり、「ダニエル・ラドクリフが主演した『ウーマン・イン・ブラック』観た?」などと、無理やり他の映画の話題に切り替えたり。何とかして『ハリー・ポッター』から話を逸らそうと毎回苦労するわけです。

マイナーな映画ならともかく、日本で興行収入が100億超えてるような超大ヒット作品を「観てません」などと言おうものなら、「え?なにこの人、映画ファンのくせにこんな有名な映画も観てないの?」みたいに思われるんじゃないかと不安で不安で。「ヒット作を観ていない」っていうのが、かなりのプレッシャーになってるわけです。

だから、「流行りの映画は一応全部チェックしておかなければ!」みたいな強迫観念に駆られたりして、あまり興味がない映画でもとりあえず観る!という何だかよく分からない状況になったりしていました、一時期は。

特に学生時代は数を観まくりましたねー。有名な映画はもちろん、「他の人が知らない映画を自分がどれだけ知っているか」という変な優越感に喜びを見出したり。病気ですね、完全に(笑)。

最近はお陰様でそういうこともなくなり、新しい映画の話題を振られても「あーゴメン。それ観てないわ」とあっさり言えるようになりました。それがいいことなのかどうなのかは分かりませんが、この心境に至るまで、結構時間がかかったなあ(笑)。

まあ、普通の人には「何でそんなことにこだわるの?」という感じでしょうけど、映画オタクを自称する者にとっては「その映画観てない」と口にするのは、かなり勇気がいることなんですよね。というわけで、「趣味は映画観賞です」と言っている人が有名な映画を観ていなかったとしても、あまり責めずに温かい目で接してあげてください(^_^;)

●人気記事一覧
これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10
まさに修羅場!『かぐや姫の物語』の壮絶な舞台裏をスタッフが激白!
日本映画のレベルが低くなったのはテレビ局のせい?
町山智浩が語る「宮崎アニメの衝撃の真実」
「映像化不可能」と言われている小説は本当に不可能なのか?


このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ)
トップページへ