ひたすら映画を観まくるブログ

映画やアニメについて書いています

これが『天空の城ラピュタ』の元ネタか?


宮崎駿といえば世界的に有名なアニメーション映画監督ですが、漫画原作者竹熊健太郎が自身のツイッターに、『天空の城ラピュタ』や『もののけ姫』など、宮崎アニメの元ネタ(?)と思われる画像を投稿して話題になっているようです。


ピジン語で”飛行機(バルス)”とは、原住民語のハトの意味だ…


そ、そうだったのかー!だからパズーはあんなにハトを飼ってたのかー!




ブンガラ国はとなりのアルバン国にせめられてやぶれ、そのうえ悪重臣のむほんがおこったので、女王プッセはポップ父子とともに、飛行石で空を飛んで城からにげた。


ポップは飛行石をもっていた。うたれるのをかくごで、にげようとおもえば、にげられないことはなかった。が、ブッセを敵の手にわたしておいて、そんなことができようか?決心しかねていると、隊長がいった。


「サア、その香炉をわたせ。それから飛行石もな。ハッハッハ。かくしたってだめさ。空を飛んできたおまえが、飛行石をもっていないはずはないからな。」









なるほど、確かに似ているような場面もありますねえ。あくまでも竹熊健太郎氏の解釈による説なので、真偽のほどは定かでないものの、天才的な宮崎監督と言えども全く他の作品の影響を受けていないとは言い切れません。実際、過去のインタビューでもそういう発言をしているし、ファンの間では元ネタが知られている作品もあるようです。

例えば、ルパン三世TVシリーズ第155話『さらば愛しきルパンよ』に登場したロボット兵ラムダは、アメリカのアニメーション作家マックス(デイブ)・フライシャーが作ったアニメ版『スーパーマン』に出ているメカニカルモンスターとそっくりで、「動きのタイミングやレイアウトまでほとんど同じだ!」とアニメファンを驚かせた話は有名ですよね(右が『ルパン』で左が『スーパーマン』↓)。

また、『ルパン三世 カリオストロの城』も様々なアニメや映画からの引用が見受けられ、特にフランスのアニメーション作家ポール・グリモーが1953年に製作した『やぶにらみの暴君』は、建物のデザインや画面構成など、『カリオストロの城』に多大な影響を与えているそうです(右が『カリオストロ』で左が『やぶにらみの暴君』↓)。

ちなみに、『カリオストロの城』の元ネタの一つに江戸川乱歩の『幽霊塔』があります。宮崎監督は中学生の頃からこの小説を愛読していて、舞台となる”時計塔”に強く惹き付けられたらしい。特に巨大な歯車に憧れた宮崎少年は、時計の内部構造や塔の仕組みを妄想し、それが高じて『カリオストロの城』など、様々な作品のモチーフを生み出していったそうです。

●人気記事一覧
これはひどい!苦情が殺到した日本語吹替え版映画ワースト10
まさに修羅場!『かぐや姫の物語』の壮絶な舞台裏をスタッフが激白!
日本映画のレベルが低くなったのはテレビ局のせい?
町山智浩が語る「宮崎アニメの衝撃の真実」
「映像化不可能」と言われている小説は本当に不可能なのか?


このブログについて(初めての方はこちらをどうぞ)
トップページへ